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OS 環境 RedHat

RedHat Enterprise Linux (RedHat EL、RHEL) に関して

RedHat ELの現在のメジャーバージョンとステータス

ver3、ver4、ver5が現在のメジャーバージョン
ver6は2009年末に登場予定
ver3は2008年5月でサポート終了

RedHat ELの特徴

RedHat EL (RedHat Enterprose +inux) はフリーライセンスであるLinux OSに属するため、RedHat社はLinuxそれ自身の販売はできません。ではRedHat社はRedHat ELの何を販売しているのかというと、それは「サブスクリプション」と呼ばれる「一群のサービス」を販売しています。なお「サブスクリプション」は直訳すると「購読権」です。その内容はRedHat社が提供する「期間サポート」と「バイナリ/アップデートの入手権利」です。

RedHat ELクローンOSについて

RedHat ELはソースコード(srpm)が無償公開されているため、これを用いてRedHat ELのクローンOSを作ることができ、無償配布することもできます。このためRedHat ELクローンOSと呼ばれるものが多数作成されています。有名なものとしてはCentOS、Whitebox Enterprise Linux、Scientific Linux、Tao Linux、Lineos Enterprise Linuxなどが知られています。このなかで「CentOS」が最もメジャーなディストリビューションです。「Scientific Linux」はフェルミ国立加速器研究所とCERN(欧州原子核共同研究所)が提供しているディストリビューションです。「White Box Enterprise Linux」はアメリカ・ボーレガード郡立図書館が提供しているディストリビューションです。

【参考】 CentOSとは

最もメジャーなRedHat ELのクローンOSであるCentOSとは、RedHat ELと完全互換のフリーなLinuxディストリビューションです。無償公開されているRedHat ELのソースコードから権利が発生する商標や商用パッケージだけを取り去り、あらためて再ビルドされたもので、互換性が方法論的に保証されています。なお、CentOSとはCommunity Enterprise Operating Systemを略したものです。

【参考】 Fedora (Fedora Core) とは

Fedora (Fedora Core) と呼ばれるOSもあります。これはRedHat EL開発プロジェクトのOSで上記のクローンOSとは目的が異なります。FedoraはRedHat ELに先駆けて新しいkernelやアプリケーションをインストールして、無料配布することでRedHat ELのための多くの事前検証を行うためのOSです。そのため半年くらいの頻度で新バージョンがリリースされ、旧バージョンは打ち切られます。

RedHat EL4について

RedHat EL4で提供されるパッケージの種類

CentOSのパッケージは1種類だけです。これに対して、RedHat ELにはAS、ES、WS、Desktopと4種類に区別されており、ASとESはサーバー用途、WSとDesktopはクライアント (ワークステーション) 用途です。なお、Desktopは通常販売はされていないようです。

AS (Red Hat Enterprise Linux Advanced Server)

大規模なネットワークやデータベース、ERP、CRMサーバなどのデータセンターなど、ハイエンドクラスのサーバシステムに対応

ES (Red Hat Enterprise Linux Edge Server)

ファイルサーバ、メールサーバ、Webサーバなど、エントリークラスのサーバシステムに対応

WS (Red Hat Enterprise Linux Workstation)

Linuxパワーユーザ、ビジュアライゼーション、ソフト開発、エンジニアリングなど幅広いハイパフォーマンス用途に対応

Desktop (Red Hat Enterprise Linux Desktop)

メール、Webアプリケーションなどのクライアントソフトウェアに対応する、一般ユーザ向け用途に対応。セキュリティを重視し、大量のクライアントを使用するお客様向けに作られ、安全で管理しやすいネットワークインフラを実現

※ ASとESでは、含まれるアプリケーションは同じですが、サポート内容と対応プラットホームが異なります。
※ WSとDesktopは、サーバ関連のパッケージが含まれていません。また、WSとDesktopでは、含まれているアプリケーションが異なり、WSの方がアプリケーションを豊富に搭載しています。

(RedHat EL4 HPC Solution)

RedHat ELには、AS、ES、WS、Desktopの他にRedHat EL4 HPC Solutionという第5番目のパッケージが存在しており、次のものが含まれています。

・Red Hat Enterprise Linux Advanced Platform
・Red Hat Global File System
・Red Hat Volume Manager
・Red Hat Cluster Suite
・Conga (Management GUI)

RedHat EL4 HPC Solutionの費用は4nodeで$320、1node追加ごとに$79です。この価格はUS Webサイトに掲載されている販売価格です。日本での価格は見積書がないため不明です。お客様の仕様書があれば見積書の入手は可能です。

参考資料

RedHat EL4のカタログ: http://www.jp.redhat.com/PDF/RedHat EL4_2005Panf.pdf

RedHat EL4のパッケージ種類と機能

対応プラットホーム

AS: x86、AMD64、EM64T、Itanium2、IBM POWER
ES: x86、AMD64、EM64T、Itanium2
WS: x86、AMD64、EM64T、Itanium2
Desktop: x86、AMD64、EM64T

対応最大物理CPU数、ソケット数

AS: 無制限
ES: 2CPU
WS: 2CPU
Desktop: 1CPU

※ あくでもRedHatのサポート規定です。kernel本体はAS、ES、WS、Desktopで共通のため動作は可能です。

最大メモリ容量

AS: 無制限
ES: 16GB
WS: 無制限
Desktop: 4GB

※あくでもRedHatのサポート規定です。kernel本体はAS、ES、WS、Desktopで共通のため動作は可能です。

RedHat EL5について

RedHat EL4とRedHat EL5の主な相違点

RedHat EL4とRedHat EL5の主な違いは、仮想化、Global File System、Kernel2.6.18、gcc4.1 & glibc2.4などです。

仮想化

仮想化はすべてのサーバ製品で提供されています。クライアント製品ではオプションとして利用できます。また、ストレージおよび拡張サーバ仮想化はRed Hat Enterprise Linux Advanced Platformで提供されます。Red Hat Networkは仮想化をサポートしています。virt-manager、libvirt/virsh管理ツールが搭載されています。

kernelとパフォーマンス

RedHat EL 5はLinux 2.6.18カーネルベースのOSです。その特長を以下に示します。

・マルチコアプロセッサのサポート
・新しいハードウェアの幅広いサポート
・Kexec/Kdumpにより提供されるクラッシュダンプ機能のアップデート
・Intelのネットワークアクセラレータテクノロジ(IOAT)のサポート
・大規模SMPシステム向けの多数の機能拡張
・パイプバッファリングの強化
・IPv4/IPv6フラグメンテーションオフロードとバッファ管理
・動的に切り替え可能なキュー単位のI/Oスケジューラ
・カーネルのバッファスプライス機能によるI/Oバッファ動作の向上

セキュリティ

⇒ SELinux (Security-Enhanced Linux)による機能拡張
すべてのサービスに対応したマルチレベルセキュリティやtargetedポリシーなどを実現しています。SEtroubleshooter GUIによって、SELinuxの管理を簡素化しています。

⇒ 統合されたディレクトリおよびセキュリティ機能
IPSecの機能拡張によって、セキュリティとパフォーマンスが向上しています。

⇒ ExecShieldの機能拡張
コールフレームのCanaryワード、ハッカー防御の強化などを備えています。新しい監査機能によって、強力な新しい検索/レポート作成とリアルタイムモニタリングを提供しています。

ネットワーキングと相互運用性

ネットワークストレージの機能拡張

Autofs、FS-Cache、およびiSCSIのサポートなどをしています。

IPv6のサポートと準拠性の強化

Microsoftのファイル/プリントおよびActive Directory統合の強化がなされています。

デスクトップ

デスクトップの機能拡張

設定ツール、アプリケーション、およびノートPCサポートのアップデート
Stateless Linuxの基本的な機能(X自動設定、NetworkManagerなど)
ディスクへのサスペンドなどの機能によるACPIサポートの強化

スマートカードログイン

PKI/Kerberos認証を使用

統合されたマルチメディアサポート

プラグアンドプレイのハードウェアサポートの強化(カメラ、プリンタ、スキャナなど)
Network Managerにより有線および無線のネットワーク自動設定を提供
AIGLX/Compizを使用したグラフィックスの強化(フェーディング、透過性など)

開発環境

強化されたアプリケーション開発ツール:SystemTapプロファイラ、Fryskデバッガなど
GCC 4.1およびglibc 2.4ツールチェーン

ストレージ

ルートデバイスのマルチパスIO(MPIO)のサポートにより可用性を強化
Red Hat Global File Systemの単一システム/ゲストバージョンをベース製品に組み込み
ブロックデバイスのデータ暗号化のサポート

管理

インストーラに数多くの改良を加えてシステム構成を簡素化
Red Hat Network用のYum/Pupベースのアップデータ
Congaクラスタおよびストレージ管理(Advanced Platformに付属)

RedHat EL5のパッケージの種類と機能

RedHat EL5はRedHat EL4からパッケージ名称に変更があります。

RedHat EL4 → RedHat EL5
Desktop → Desktop
WS → Desktop with workstation option
ES → base server
AS → Advanced server

「with workstation option」はDesktopに追加して、ワークステーション向けクライアント (物理CPU2個とメモリ容量無制限) のサポートとサーバアプリケーション開発のサポートすなわち、ワークグループ環境で導入するときに、部門別のファイル/プリントサービスやWebサービスなど、多数のサーバアプリケーションのサポートを提供します。 SystemTapやFryskといったアプリケーション開発ツールが含まれています。

対応プラットホーム

Advanced server: x86、AMD64、EM64T、Itanium2、IBM POWER
base server: x86、AMD64、EM64T、Itanium2、IBM POWER
Workstation: x86、AMD64、EM64T、Itanium2 ←未確認、RedHat社のWEBページで見つけられず
Desktop: x86、AMD64、EM64T ←未確認、RedHat社のWEBページで見つけられず

最大物理CPU数、ソケット数

Advanced server: 無制限
base server: 2CPU
Workstation: 2CPU
Desktop: 1CPU

最大メモリ容量

Advanced server: 無制限
base server: 無制限
Advanced server: 無制限
base server: 4GB

最大仮想化ゲスト数

Advanced server: 無制限
base server: 4
Workstation: 0、with Multi OSならば4まで
Desktop: 0、with Multi OSならば4まで

仮想化ストレージ (RedHat GFSとCluste Suite)

Advanced server: 対応
base server: 非対応