5週間の短納期でお客様が弊社に声をかけられる大きなポイントは、お客様の「このようなシステムが出来ればいいのに」という言葉に耳を傾け、お客様にご面倒をかけることなく、そのイメージを具体的な設計・積算に落とし込み、現実的な提案を行い、完成度の高いHPCクラスタを確実な納期で本稼動させ、3年間の部品保証とオンサイト保守が確実に実施されることなどにあります。
弊社ではお客様のHPCイメージを具現化した最高水準のHPCクラスタを「即稼動システム」として、5週間の短納期で納入します。そのために、HPCクラスタの生産方法を根本から再構築しました。デルと組織的に連携し、圧倒的な生産量を誇るデルの標準サーバを基本コンポーネントブロックに採用することで、最高のHPCインテグレーションをお客様にご提供いたします。
システムをご提案する際には、営業部、技術部、生産部がデルと連携しながらシステムの設計から積算までを一気呵成に行い、標準納期5週間での生産計画を立案したうえでご提案をします。もしこの標準納期を越えてしまうような場合には、予想の納期をお伝えし、あらかじめお客様のご了解をいただいたうえでの受注を心がけています。
デルへの発注⇒生産⇒国際輸送⇒入荷と、HPCクラスタ生産工程の前半は、デルの量産ラインにアウトソーシングしています。空港/港から弊社工場へ直送されるデルサーバは、入荷当日にラッキングからケーブリングまで完了してしまい、当日中には電源投入工程まで進みます。
デルで生産している間に、お客様からはシステム設定に必要なIPアドレス、Netmask、デフォルトゲートウェイなどのネットワーク情報のほか、ソフトウェアライセンス取得に必要なエンドユーザ情報、搬入経路、電源状況、設置情報などの各種情報をもれなく収集し、それらを製品に反映させながら納品を行い、その過程で発生する情報をも含めてお客様カルテに記録します。
受注から約3週間でラッキングから電源投入までの工程が完了し、ここから後半戦にあたる最高水準のHPCインテグレーションの実施が行われます。OSと開発環境のインストールからネットワークの接続、LSFのインストール、アプリケーションのインストールまでは標準化された工程なので翌日には完了します。
システムがHPCクラスタとして完全に動作すると、すぐにアプリケーション類のビルドやインストールを行います。この工程も事前の仕込みが3週間に亘り実施されているため、実際には短時間で終わります。
3週間あまりでシステムとしては一応の完成に到達し、出荷可能レベルに到達します。しかし、ここからが最重要工程となる本稼動状態での徹底的なテストが始まります。本番稼動状態でのフル負荷テストを行うことで、ハードウェアレベルからシステムレベルに至るシステム全体での不具合箇所を一気に洗い出しすことができます。この過程で明らかになった不具合箇所は、ハードウェアレベルの不具合はデルサポートが、システムレベルの不具合は弊社エンジニアが解消します。
ハードウェアレベルの不具合はデルサポートが修理を行います。弊社はその動作確認を行うという分業体制で行い、双方が確実な仕事を行うことで、問題は確実に迅速に解決されてゆきます。
社内作業が全て完了したHPCクラスタは、安定稼動している状態を保ったまま、お客様の手元にお届けするため、専用の搬送台車を用いて輸送されます。
専用の搬送台車に乗せられたHPCクラスタは運送業者により丁寧にトラックに積み込まれ、お客様の手元に運ばれ、開梱され、ご指定の設置場所に据え付けられます。
オンサイト設定を承っている場合には、搬入日には弊社エンジニアもお客様のサイトをご訪問し、システムの動作確認から、既存のシステムとの接続、基本動作確認、ユーザ端末からのリモート動作確認など、お客様のご要望に応じたオンサイト作業を行います。
このように弊社のHPC生産システムでは短期間にHPCクラスタを組み上げてしまい、後半の工程に余裕を持たせ、ソフト的な作りこみと十分なエージングや不具合の解消を行うことで、お客様のサイトでの不具合の発生を極力少なくしています。
これに対して、大型HPCクラスタ構築で採用されている従来型の構築手法では、大手ハードベンダーによるHPCクラスタのハードウェア部分のオンサイト設置と、HPCクラスタ設定やアプリケーションソフトのインストールなどをソフト的な作業とを分業し、別個に行う方法が一般的です。多くの人が作業に携わるため、費用を低く抑えることは難しいです。また打ち合わせから本稼動までの期間も短くはありません。そのため、小規模なHPCクラスタの構築には適していません。
これに対して自作PCクラスタの系統に含まれる、これまでの小型HPCクラスタの生産では、その手法そのものに問題が潜んでいました。最先端のコンピュータ技術を真っ先に採用するHPCクラスタでは、新製品の市販開始と同時に、出荷のピークを迎えてしまいます。すると製品の立ち上がり時期特有の、部品の入手に奔走したり、部品の検証作業に予想外の時間を取られるケースが多発します。そのため限られた納期でシステムを完成させることは時間的な制約から大変に難しく、結局のところは納期に間に合わせるため無理を承知で未完成品を納入してしまうこととなります。そして最終的なシステムセットアップはオンサイト作業に持ち越されることになります。
繰り返しになりますが、弊社のHPC生産システムは、過去の方式の長所や短所を根本から見直しています。標準納期の5週間で完成度の高いHPCクラスタを本稼動させるべく、前半の3週間でHPCクラスタのハードウェアを完成させHPCクラスタとして動作するレベルにまで完了させています。さこに新たに後半の2週間の期間を設け、HPCクラスタをソフト的に完成させる工程を追加しています。
弊社では計算機本体のみならず、HPCインテグレーションの基幹製品にはデル純正品を積極採用することで、組み合わせテスト不足に起因する障害の発生を抑える考え方をとっています。事前に十分な組み合わせテストが行われているデル純正品で構成されたHPCクラスタは、システムレベルでも高い品質を獲得しています。
計算ノードのみならず、ファイルサーバ、スイッチ類、UPSなどの基幹製品をデルの純正品にすることで、標準で製造後3年間の無償オンサイト保守と修理パーツ保証をこれらにも拡張できます。HPCクラスタはトータルなシステムとして相互に依存しながら動作しているため、基幹製品の停止はシステム全体の機能停止に発展することがあるため迅速な修理が求められます。そこでこれらにはデルの純正品を採用することで迅速なオンサイト修理が実施され、最小のダウンタイムでシステムが正常に復帰します。製造後3年間の無償オンサイトサポートはHPCクラスタには必須のサービスです。
このように、革新的なHPCクラスタの生産システムを構築した弊社は、少数精鋭で完成度の高いHPCクラスタを次々と生産し、本格稼動させています。