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計算機の設置環境 >> 空調

夏場の空調の能力不足にご注意ください

HPC計算機 は高負荷連続運転されるため、想像以上に発熱量が大きくなっている場合があり、夏場になると室温が高温になりマシンにダメージを与えてしまう場合があります。これは、計算機室を設置した当初はエアコンが効いていたにもかかわらず、計算機の増強を繰り返すうちにエアコンの能力をオーバーしてしまうからです。このような場合にはエアコンの増強が必要です。

計算機を設置する部屋の空調のスペックは発熱量を基準に決定

一般的な事務所用にエアコンを導入する場合には、部屋の広さを目安にしてエアコンのスペック (何畳用) を決めるのですが、計算機を設置する部屋の場合には、部屋の広さよりも設置する機器の発熱量を目安にエアコンのスペックを決めてください。

計算機の消費電力の求め方

この計算機の発熱量は消費電力から求めることができます。実際の消費電力が不明な場合には計算機ベンダーに問い合わせてみてください。あるいは電源ユニットの電源容量をそのまま消費電力に換算しても良いです。

発熱量の計算例

仮に1台あたりの消費電力が400Wのサーバーが20台あったとします。HPC計算機はアイドリング状態の消費電力ではなく、ピーク時の消費電力を使うようにしてください。HPC計算ではCPU負荷率が100%になることが通常です。これに対してCPUがアイドリング状態では100%負荷と比べて消費電力が半分程度です。すると、合計の消費電力は、
400W x 20 = 8000W
になります。そして、業務用エアコンは1馬力あたり2.8KWの冷却性能を持ちます。すると、
8000W ÷ 2800W = 2.86 >> 3馬力
となり3馬力以上の冷却性能を持つ業務用エアコンがあることが望ましいことになります。

概算をして夏場に不安を感じたら専門業者に相談

エアコンの冷却性能 (スペック) の決め方については、以上の内容はあくまでも目安です。これ以外にも、設置する部屋の陽当たりが良いとか、衝立などで空気の流れが妨げられている、部屋の断熱性能が低い、部屋が大きく空調が効きにくいなどの計算機以外の影響によって、より高スペックのエアコンが求められる場合があります。冷却性能の概算をして夏場に不安を感じたら、暑くなる前に専門業者に相談することがベター。

電力性能比の高いマシンへの入れ替えも検討に値する

「電熱器」と揶揄されるような電力性能比の低いマシンを夏場だけ計画停止されるサイトも増えています。しかし、他に代替できない古いアプリケーションが動作している場合もあり、計画停止が難しいケースも多いです。これをもし、最新マシンに代替させることが出来るのであれば、電力性能比の高い最新マシンが登場してきている現在は、その良い機会です。