急速に進歩するHPC関連技術により計算機は複雑化しシステム設計も難しくなっています。そこで、お客様の技術的なご質問には経験豊富なベテラン技術者が対応させていただくことで、お客様に計算機の技術動向をより深く理解していただき、最適な計算機システムの導入を支援するサービスを行っています。お客様からのご相談を電話や電子メールなどでお受けし、お客様の現在の状況や課題、目標などをお伺いしたうえで、必要な情報をお伝えしたり、調査やテストなども必要に応じて実施し、お客様にとって最適な計算機の構成アドバイスを行います。
HPC計算機の導入では検討すべき要素は多岐にわたります。しかもこれらは相互に複雑な依存関係を持ち、さらに計算の特性や利用状況からも影響を受けるため機械的な採点だけで選択することは得策ではありません。以下に基本的な検討項目を羅列してみましたが、これだけの検討でも目が回りそうです。
・ 現行アーキテクチャの枯れたシステムか、あるいは新アーキテクチャを待つか
・ CPU数、コア数、クロック速度、ノード数についての最適なバランスは何を基準に判断すればよいのか
・ FSB速度差は影響があるのか、メモリクロック速度は意味があるのか
・ メモリサイズは計算にどのように影響するのか
・ スクラッチディスクの構成はどのようにすれば良いのか
・ IntelかあるいはAMDのどちらが適しているのか
・ LinuxとWindowsではHPC環境としてどちらが良いのか
・ コンパイラはどれが良いのか
・ 数値演算ライブラリや通信ライブラリはどれを使えば良いのか
・ 並列用ネットワークとしてGbE、10GbE、InfiniBand、Myrinetはどれが適切なのか
・ クラスタ構成にするか、単体マシンを各自に配るか (共同利用か個人利用か)
・ ラックマウントにするかワークステーションを並べるのか
・ ファイルサーバや管理サーバの構成はなにが最適化
・ ジョブスケジューラは何が良いのか
・ バックアップの最適な手法は
・ RAID5、RAID6、RAID10の実用的な違いはどこにあるのか
・ ライセンス類の管理はどうすればよいのか
・ システムの更新はどのようなサイクルが適切か
・ オンサイト保守かセンドバック保守か
・ 有名ベンダーかホワイトボックスのどちらが良いか
・ 自分達でシステムインテグレーションするかシステムペンターに依頼するか
弊社ではお客様の多様な疑問について、現場での豊富な経験から得た知見、最新の技術情報やテスト情報、実際の導入事例などを正直にお伝えし、お客様に正しい判断をしていただけるような情報の提供を行います。
一例としてGaussian並列計算用のマシンを構成する場合、Linda並列かSMP並列のどちらが良いのかは判断が難しいポイントです。また、スクラッチファイルの構築方法、ジョブ管理の方法、バイナリー版Gaussianが良いのか、PGIコンパイラで手元でビルドする方が良いのか、あるいはGaussian非公認のIntelコンパイラ利用でも問題は起こらないのか、なども選択に迷います。その他多くのアプリケーションでも同様に疑問点が湧いてきますが、これらに対しても多くの情報をお伝えすることができます。
容量不足に陥ったFile Serverの入れ替えとデータの移行、バックアップ用ファイルサーバの導入と設定、大容量ストレージシステムの更新などまで幅広いシステム構成での構築方法、接続方法、現在から将来への技術動向になど、幅広い情報をご提供できます。
市販の構造解析用ソフトをUNIX機に入れて大規模な非線形計算を行っていらっしゃるような場合の、64bit Linux環境への移行を、ハードの入れ替えだけでなく、フローティングライセンスの管理や、ライセンス数の最適な利用、ライセンスを割り当てるジョブスケジューラの実装などまで、その実際をお話します。
市販の流体計算ソフトにて、計算を高速化するためCPUの入れ替え、高速なインフィニバンドの導入などでも適切なシステムのアドバイスを行います。
AMBERなどに適した大規模並列計算用システムでは、ネットワーク並列環境の構成や、アプリケーションのコンパイルなどの相談を承ります。その他、自作のMPIで並列化してあるMDコードを最新の並列計算システムで高速化でも相談をお受けします。