公開されているSPEC CFP2006を基に、CPUクロック速度や計算機の構成別に横軸を作成し、アプリケーションの種類別に縦軸を作成し、アプリケーションの実行時の経過時間を一覧表にして調べると、計算機アーキテクチャとアプリケーションの相性が一目瞭然です。計算機についての評価ポイントは、CPUアーキテクチャ、コア数、FSB速度、メモリ速度、システムアーキテクチャ、コンパイラ(開発環境)などです。これに対してアプリケーション側は、CPUクロック速度に強く依存するものとしてgamess、gromacs、namdなどをグループ化でき、「CPUクロック速度 x コア数」で計算機を評価できます。次にメモリI/O速度に強く依存するものとて電磁間解析や流体計算などがグループ化でき、「メモリI/O速度」で計算機を評価できます。
SPECfpを用いた計算機評価により、計算グループ別のXeonとOpteronの適性評価を調べてみました。
| 計算の特徴 | 計算分野 | 計算種類 | 相対速度 | 評価 | |
| 45nm Xeon 2way |
45nm Opteron 2way |
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| CPU性能 依存型 |
量子化学計算 MD計算 構造計算 機構解析 |
シリアル処理 | 1 | 0.7 | クロック速度の速いXeonが高速 |
| 平行処理 | 1 | 0.7 | クロック速度の速いXeonが高速 | ||
| メモリ帯域 依存型 |
流体計算 電磁界計算 気象予測 |
シリアル処理 | 1 | 0.6 | ライセンス費がスレッド数に比例する商用の 流体計算や電磁界計算で シリアル処理が中心ならXeonが良い |
| 平行処理 | 1 | 2.7 | ライセンス費がスレッド数に比例する商用の 流体計算や電磁界計算にて 並列処理が中心なら45nm Opteronも有力候補 ネットワーク並列ならDual-Core Xeonも候補 |
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2008年11月にインテルコンパイラ11.0が新発売されました。今回のコンパイラのバージョンアップのポイントは、
などの模様なので大きな性能向上は期待できません。しかし、SPECの結果を把握しておくことは次へのマイルストーンとなります。そこでSPECfp2006に公開されているインテルコンパイラ11.0ベータを用いた結果を確認してみました。
(単体コア性能)では全体に多少の性能向上がみられ、一部のアプリケーションでは大きく性能向上しています。しかし(複数コアによる平行処理スループット) ではメモリボトルネックによりコンパイラの効果は失われています。
以上のことから、次世代アーキテクチャにより、並行処理でのメモリ帯域不足が解消されることが性能向上のキーポイントとなり、その点を意識したバージョンアップであることが読み取れます。