HPLベンチマークは、数値演算ライブラリを利用した最適化チューニングにより、メモリ帯域の性能やキャッシュ容量に影響されにくく、CPU自体の演算性能が顕在化します。Pentium4に代表されるインテルNetburstアーキテクチャ世代のCPUでも、1スレッドで6GFlopsを超える大変優れた性能を発揮していましたが、Woodcrestは、それを遥かに上回る性能を持つことが実証されました。本ベンチマーク結果では、限られた時間の中でコンパイル及びベンチマークを実施したので、まだ最適化やパラメータの探求による性能向上の余地は残されていますが、目の覚めるような素晴らしい性能を確認できました。
新しいアーキテクチャに対応した数値演算ライブラリの開発・成熟は、CPUの性能を引き出す必須要件です。Pentium4のベースとなっていたインテルNetburstアーキテクチャから、大きく進化したインテルCoreマイクロアーキテクチャを搭載しても、コンパイラや数値演算ライブラリの完成度が十分でなければ高い性能は発揮できません。本ベンチマーク結果は、性能的な観点からは、インテルの開発環境が既に実用的な水準に達していることも実証しました。

※1ノード内における各スレッド数に対するベンチマーク結果。
※1ノード内におけるスレッド数に応じた性能向上率。1スレッド時の性能を1とした場合の各スレッドの性能を数値化。
### テスト環境 ###
Platform: HPC-ProServer DPS2950
CPU: Xeon (Woodcrest) 5160 3GHz/4MB_cache FSB1333MHz 2CPU 4Core
Memory: DDRII-667 FB-DIMM 8GB
HDD: SAS 15krpm 73GB * 3 (RAID5)
OS: RedHat EL WS4 Update3 EM64T
Kernel: 2.6.9-34
Compiler: Intel Fortran Compiler Version9.1
Math lib : Intel Math Kernel Library Version8.1