HPC-ProServer DPr690にはSAS5iRというRAIDコントローラがオンボードで標準搭載されています。この有効活用ができればと考え、このコントローラを用いてソフトウェアRAID0とハードウェアRAID0の性能比較テスト (ddによるI/O速度測定) を行いました。なお、DPr490やDPe2950など、他の計算機ではRAIDコントローラーはオプションとして追加が必要となります。オンボートで標準搭載されているマシンはDPr690だけです。
・ オンボード搭載のRAIDコントローラーなのに、Write: 230MB/s、Read: 190MB/sと非常に高速
・ ソフトウェアRAID0も高速でハードウェアRAID0との性能差は小さい
・ DPr690はオンボードでRAIDコントローラを搭載し、スクラッチディスクを利用する計算に最適
これまでGaussianなど、高速なスクラッチディスクを必要とする計算機の構築では、高速なRAIDアレイの構築に費用がかかりました。しかし、SAS5iRを搭載するDPr690を用いると、大容量かつ高性能なスクラッチディスクを廉価かつ容易に実現できます。
・ DPr690は、標準でオンボードに高速なRAIDコントローラが搭載されている
・ DPr690は、RAID0用に3個の増設ディスクが搭載可能で、最大750GB x3で2.25TBを構成可能
・ DPr690は、標準で750Wの大容量電源を、32GBメモリ以上なら1000W電源を搭載し電源容量も充分
※ DPr690は、最大64GBのメモリが搭載でき、ディスクI/Oのバッファとして機能し、さらに高速化が可能
SATA 750GBディスクを3個用い、これをSAS5iRに接続し、ソフトウェアRAID0とハードウェアRAID0を構築し、ファイルサイズ10GBのリード&ライトテストを行い、経過時間から実行速度を計測しました。なお、リードテストの際にはOSのバッファのデータのクリアを行ってからの測定です。また、テストに用いたファイルサイズ10GBに対してメモリサイズは8GBと大きいですが、実際の計算ではこの程度のメモリ搭載は普通であり、実践的テストのためこのようにしています。
| ソフトウェアRAID0性能 (MB/s) |
ハードウェアRAID0性能 (MB/s) |
|
| 10GB書き込み | 239 | 245 |
| 10GB読み込み | 192 | 186 |
System: HPC-ProServer DPr690
CPU: Xeon X5355 (2.66GHz/8MBcache/FSB1333MHz)、2CPU 8CPUコア
Memory: 8GB (DDR2-667/FB-DIMM)
HDD(sys): 250GBx1 (SATA/7200rpm)
HDD(raid): 750GBx3 (SATA/7200rpm)
RAIDコントローラー: SAS5IR (LSI Logic / Symbios Logic SAS1068)
OS: CentOS4.4
kernel: 2.6.9-42.ELsmp
filesystestm: ext2
10GB書き込み時間
0.00user 11.05system 0:42.91elapsed 25%CPU (0avgtext+0avgdata 0maxresident)k
0inputs+0outputs (0major+154minor)pagefaults 0swaps
10GB読み込み時間
0.00user 8.53system 0:53.47elapsed 15%CPU (0avgtext+0avgdata 0maxresident)k
0inputs+0outputs (0major+410minor)pagefaults 0swaps
10GB書き込み時間
0.00user 11.01system 0:41.77elapsed 26%CPU (0avgtext+0avgdata 0maxresident)k
0inputs+0outputs (0major+154minor)pagefaults 0swaps
10GB読み込み時間
0.00user 8.15system 0:55.04elapsed 14%CPU (0avgtext+0avgdata 0maxresident)k
0inputs+0outputs (0major+410minor)pagefaults 0swaps