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ext3、XFSファイルシステムによるNFS version3、NFS version4のテスト

NFSサーバ構築の基礎テスト

【ext3とXFS】
Linuxのファイルシステムは、システムディスクに必須のext3が基本ですが、一部の大容量ストレージではXFSが用いられることがあります。XFSはファイルI/O速度、フォーマット速度、fsck速度などが速くジャーナルサイズも小さいため、大容量ストレージの構築ではメリットが多いとされています。確かにスクラッチディスク用としてRAID0 & XFSでファイルシステムを作成すると大幅な性能向上が確認されていますから、純粋にファイルシステムとしてはXFSが優れています。

【NFS version3とNFS version4】
分散ファイルシステムの構成は、NFSによるネットワークを介した複雑な処理のため実効性能の評価が大切です。なお、NFSにはversion 3とversion 4が存在します。NFS version4は高速化やセキュリティーの向上が期待できるとされています。

【GbE、GbEボンディング、10GbE】
ストレージの側の高速化、大容量化、低価格化は順調に進んでいます。これに対してネットワークの低価格化は進んでいません。そこで価格性能比が高いGbE構成の最適化、GbEボンディングの可能性、10GbEの有効活用など、ネットワークの特性を明らかにするテストが必要です。

ノーマルの750GB SATAディスク (w:95MB/s、r:83MB/s) によるNFSテスト (08.8.25)

素の750GB SATA 7200rpmディスクを用いて、ext3、XFS、NFS v3、NFS v4の基本的なテストを行いました。
テスト内容は大容量メモリ搭載機 (32GB) による巨大ファイル (100GB) のシーケンシャルI/Oテストです。
最新のディスクは非常に高速です。その状況が把握できました。
単体ディスクを用いたNFSでも単純なシーケンシャルI/Oなら十分な速度が得られました。
※シーケンシャルファイルでの単純なI/Oテストです。I/Oが輻輳するような状況では挙動が異なります。

【テスト項目】
SATA 750GB 7200rpmディスク上に作成したext3とXFSボリュームのローカルRead/Write速度を測定
ext3 & NFS v3、ext3 & NFSv4、XFS & NFS v3、XFS & NFS v4のリモートでのRead/Write速度の測定

ベンチマーク結果

システム
Q/C Xeon 3.0GHz
2CPU 8core
32GB Memory
SATA 750GB 7.2k x1
No-RAID
ストレージ ファイル
システム
100GB ファイルサイズ W/R性能 (MB/s)
ローカル NFS v3 NFS v4
Write Read Write Read Write Read
SATA (No-Raid)
(750GB x1)
ext3 87 86 66 81 60 58
XFS 95 83 49 87 54 78

 

テスト環境

【NFSサーバー / クライアント】
Platform: HPC-ProServer DPrT7400 (PowerEdge T7400)
CPU: Xeon X5472 3.0GHz/2x6MBcache/FSB1600 2CPU 8core
Memory: DDR2-800 32GB
HDD (sys): SATA Seagete ST3250310AS 250GB/7,200rpm
OS: RedHatEL4 WS update5 (EM64T)
Kernel: kernel 2.6.9-67.0.15.plus.c4largesmp x86_64
HDD: SATA Hitachi HDP72505 750GB/7,200rpm*1 Non-RAID
Filesystem: ext3, XFS
NFS: NFS v3, NFS v4

※ ネットワークはハブを経由せずに、ストレートケーブルをLANポート to LANポートの直結、ギガビットイーサネットでの接続です。

高速RAID10 (w:294MB/s、r:185MB/s) によるNFSテスト (08.8.12)

十分に高速な実効容量7TB (Over 2TB)のRAID10ストレージを用いてext3、XFS、NFS v3、NFS v4の基本的なテストを行いました。RAID10の速度が十分に高速であること、ファイルサイズ10GBのファイルのシーケンシャルなファイルI/Oであること、1対1通信であること、ギガビットイーサネットの帯域がボトルネックになっていること、などの要因により、どのような構成でもNFSの速度は70MB/s以上の性能を発揮しています。この性能をベースラインにしながら、条件を変更して、性能の変化を探って行く予定です。

【その他】
5,400rpmの低回転数の1TB大容量ディスクを使用しています。Over 2TBの構成ではディスク数が多いため並列化効果が大きくなり、十分な高速化が実現されています。

テストで行っているシーケンシャルなファイルI/OではXFSの性能は潜在的です。しかしより現実的なスクラッチファイルなどの激しくファイルI/Oを繰り返す処理ではXFSはext3に比べて格段に性能を発揮しています。この性能差は今回のテストでは顕在化していませんのでご注意お願いします。

【テスト項目】
7TB RAID10ストレージ上に作成したext3とXFSボリュームのローカルWrite/Read速度を測定
ext3 & NFS v3、ext3 & NFSv4、XFS & NFS v3、XFS & NFS v4のリモートでのWrite/Read速度の測定

システム
D/C Xeon 2.13GHz
1CPU 2core
4GB Memory
SATA 1TB 5.4k x14
PERC6/E 256MB
ストレージ ファイル
システム
10GB ファイルサイズ W/R性能 (MB/s)
ローカル NFS v3 NFS v4
Write Read Write Read Write Read
RAID10
(1TB x14)
ext3 251 126 91 73 104 67
XFS 294 185 74 75 80 76

 

テスト環境

【NFSサーバー】
Platform: HPC-ProServer DPeR300 (PowerEdge R300)
CPU: E6405 Dual-Core Xeon 2.13GHz/FSB1066/2MBcache 1CPU 2core
Memory: DDR2-667 4GB
HDD (sys): SATA 80GB/7,200rpm x2 (RAID1)
OS: RedHatEL4 WS update5 (EM64T)
Kernel: kernel 2.6.9-67.0.15.plus.c4largesmp x86_64
RAID I/F: PERC6/E 256MBcache
HDD (RAID): SATA 1TB/5,400rpm x14 RAID10
Filesystem: ext3, XFS
NFS: NFS v3, NFS v4

【NFSクライアント】
Platform: HPC-ProServer DPe1950III (PowerEdge 1950V)
CPU: E5440 Quad-Core Xeon 2.83Hz/FSB1333/2x6MBcache 2CPU 8core
Memory: DDR2-667 32GB
HDD (sys): SATA 80GB/7,200rpm x2 (RAID1)
OS: RedHatEL4 WS update5 (EM64T)
Kernel: kernel 2.6.9-67.0.15.plus.c4largesmp x86_64
NFS: NFS v3, NFS v4

【Network】
Switch: DELL PowerConnect 2716
network帯域: 1Gbps