HPC計算で利用されるx86系アーキテクチャはNehalem-EX、Westmere-EP、Magny-Coreの3種類が中心です。これらのアーキテクチャは熟成が進み、Gaussianによる並列処理と平行処理の双方で良い性能を発揮するようになっています。ところが、これらのアーキテクチャは種類によって性能特性やコストパフォーマンスが異なるため、Gaussianの計算の種類によって得られるスループットや経済性などに差が生じることがあります。そこでこれらのアーキテクチャの特徴を理解し、Gaussianの計算種類や利用方法の違いに応じた最適なアーキテクチャを選択する必要があります。そこでこれらのアーキテクチャの特徴を整理します。
Xeon MP (Nehalem-EX)
32コアを用いた大並列による超高速計算
超高速スクラッチディスクを内蔵
平行処理にも対応できるがコストパフォーマンスが低い
高価
Xeon DP (Westmere-EP)
高いクロック速度により非並列ジョブの高速処理
プリポストなどの対話型作業に最適
12コアを活かした中並列による高速計算
コストパフォーマンスは並み
新 AMD Opteron (Magny-Cours)
24並列までの並列処理の平行処理に強い
パラメータ・サーチ作業に適する
多ユーザの共同利用環境に適する
シリアル処理性能は遅い
コストパフォーマンスは最高
このように各アーキテクチャには長所と短所があり、Gaussianでのジョブの種類や利用法ほによって得られる速度やスループット、コストパフォーマンスが違ってきます。すなわち、一種類のアーキテクチャのみでクラスタを構成すると、ジョブの種類応じて機能や性能が適切であったり、過剰になったり、過小になったりすることがあるということです。
この状態を解消するためには、利用方法に応じて複数のアーキテクチャを混在させ、性能、スループット、コストパフォーマンスを最適化させた 『ハイブリッド・クラスタ』 の導入が必要になつてきます。
ハイブリッド・クラスタの有効性についてソフトウェア側とハードウェア側から確認します。ソフトウェア側の理由としては、ソフトウェアが進化し大規模計算や高精度計算が可能になり、Gaussianの適用範囲が広がったことがあります。その結果、ジョブの種類が増え、ジョブの流し方も多様化しています。またハードウェア側の理由としては、搭載コア数の増大、メモリサイズの拡大、ディスク性能の向上などが進み、こちらも大規模高速化に拍車が掛かっています。この両者が組み合わされることで相乗効果が生まれ、Gaussianの実行環境はさらに高性能化し多様化しているのです。
その成果を効果的に取り入れ、多様化する利用方法に追従するようにと考え出されたシステムが『ハイブリッド・クラスタ』ということになります。
【資料】 このハイブリッド・クラスタの設計に役立つ資料には次のものがあります。これらの資料をみていただくと、アーキテクチャごとのアプリケーション別の性能を複合的に読み取ることができます。また、製品価格表に併記してある 「GFLOPS 単価」も各アーキテクチャのコストパフォーマンスの把握に役立ちます。
ハイブリッド・クラスタには数々の利点があります。しかしその裏にはシステムを複雑化するという短所があります。クラスタをハイブリッド化するとシステムが複雑になり、使い勝手が低くなることがあるのです。これではユーザに支持されません。
ではそれを解決するためにはどのようにすればよいのでしょうか。それはもちろんマスターサーバを導入することです。複雑なクラスタであっても、マスターサーバがシステムの自動運転とジョブの自動管理を行うので、システムの使い勝手は格に良くなります。
マスターサーバの導入前は信号機のない交差点のような状態だったクラスタが、マスターサーバの導入後は全てが整然と動作するようになり、「もうマスターサーバの無いクラスタは使えない」 と言われることがあります。
マスターサーバはクラスタを管理するために必要なサーバ類を集約して搭載しています。搭載されている主なサーバには次のようなものが含まれています。
ログインサーバ
ファイルサーバ
アプリケーションサーバ
コンパイルサーバ
ジョブスケジューラー
ネットワーク情報管理サーバ
ライセンスサーバ
マスターサーバが搭載されていると、ユーザはシステムの動作状況や他のユーザの利用状況などを意識する必要はなくなります。ユーザは何時でも自由にジョブを投入することができ、投入されたジョブはルールに従い公平に順番を待ち、ジョブに適した計算機が空くと自動的に投入されてゆきます。ジョブが完了するとその連絡がメールでユーザに伝えられ、結果はホームディレクトリに置かれています。
これはマスターサーバ上のジョブスケジューラが各計算機の利用状況をリアルタイムで監視し、またユーザが投入しているジョブの要求と動作状況についてもリアルタイムで監視しており、これらの情報を総合して双方のスケジューリングを決められたルールに則って行うことができるからです。
マスターサーバを搭載していないハイブリッド・クラスタを共同利用することは厳しいものがあります。しかしジョブスケジューラを搭載することによって快適なハイブリッド・クラスタの利用環境が実現します。
ハイブリッド・クラスタはXeon 4-Way (Nehalem-EX)、Xeon 2-Way (Wastmere-EP)、AMD Opteron (Magny-Cours)という3種類のアーキテクチャの中から適切な機種を、利用するジョブの種類に応じて選択します。この章では各アーキテクチャの特徴についてさらに深く調べ、次いで各アーキテクチャの実際の構成例と推定価格を示します。
最初に、各アーキテクチャ別の性能を把握するためtest397の処理時間が記された表を示し、アーキテクチャ別の特徴を読み取ります。3種類のアーキテクチャが補完関係にあることがわかります。
| ご利用環境 | スレッド並列度 | ||||||||
| 1 | 2 | 4 | 8 | 12 | 16 | 24 | 32 | 48 | |
| 時間 | |||||||||
| HPC-ProServer DPeR910 1node 4CPU 32core X7560 8-Core Xeon 2.27GHz QPI6.4GT/s (Nehalem-EX) DDR3 1333MHz Reg 256GBメモリ Gaussian 09 A02 + (バイナリー版) (10.6.21) |
3605 | - | 1029 | 546 | - | 317 | - | 226 | - |
| HPC-ProServer DPeM610 1node 2CPU 12core X5660 6-Core Xeon 2.80GHz 12MB-L3 QPI6.4GT/s (Westmere-EP) Intel 5520 Chipset、DDR3 1333MHz Reg 24GBメモリ (4GBx6) Gaussian 09 A02 + (バイナリー版) (10.5.11) |
3167 | 1633 | 861 | 471 | 355 | - | - | - | - |
| HPC-ProServer DPeM610 1node 2CPU 12core X5660 6-Core Xeon 3.33GHz 12MB-L3 QPI6.4GT/s (Westmere-EP) Intel 5520 Chipset、DDR3 1333MHz Reg 24GBメモリ (4GBx6) Gaussian 09 A02 + (バイナリー版) (推定値 (est)) |
2959 (est) |
1526 (est) |
804 (est) |
440 (est) |
331 (est) |
- | - | - | - |
| HPC-ProServer DPeR815 1node 4CPU 48core Opteron 6174 2.2GHz 12-core (Magny-Cours) DDR3 1333MHz Reg 256GBメモリ (8GBx32) SAS 2.5inch 10krpm x5 RAID0 XFS Gaussian 09 A02 + (バイナリー版) (10.6.3) |
5085 | 2624 | 1388 | 758 | 556 | - | 383 | - | 339 |
| Opteron 6172 4CPU 48core 1thread 48job 同時実行時の平均時間 | 5599 | - | - | - | - | - | - | - | - |
| Opteron 6172 4CPU 48core 2thread 24job 同時実行時の平均時間 | - | 2937 | - | - | - | - | - | - | - |
| Opteron 6172 4CPU 48core 4thread 12job 同時実行時の平均時間 | - | - | 1539 | - | - | - | - | - | - |
| Opteron 6172 4CPU 48core 8thread 6job 同時実行時の平均時間 | - | - | - | 857 | - | - | - | - | - |
| Opteron 6172 4CPU 48core 12thread 4job 同時実行時の平均時間 | - | - | - | - | 640 | - | - | - | - |
| Opteron 6172 4CPU 48core 24thread 2job 同時実行時の平均時間 | - | - | - | - | - | - | 398 | - | - |
| Opteron 6172 4CPU 48core 48thread 1job 同時実行時の平均時間 | - | - | - | - | - | - | - | - | 339 |
これらの結果を参考にして実用的なシステム構成と機能を検討します。

320万円 Xeon MP (Nehalem-EX)
最高の並列性能
標準のシリアル性能
低いコストパフォーマンス
Xeon MP X7560 2.27GHz 4CPU 32core (290GFLOPS)
64GB メモリ
1.7TB RAID0 (SAS 2.5inch 15krpm 146GB x12) 超高速スクラッチディスク
Nehalem-EXはクロック速度が低いためシリアルジョブの処理速度は速くありません。しかし、搭載している32個のプロセッサ・コアを駆使した32並列処理の速度は抜群に高速です。テストで用られたtest397のような小規模ジョブでも並列効率が良いのですから、規模の大きな実用計算ではさらに高い処理効率が期待できます。このようにNehalem-EXは高価な計算機ですが、他の計算機では到達できない高い並列処理速度を実現した利用価値の高い計算機です。
Nehalem-EXは他のWestmere-EP 2-Way機と比べて3割くらい割高な計算機です。そのため16並列やそれ以下の並列度で使用することは多少不経済です。具体的には、Nehalen-EXの16並列の速度はWestmere-EPの12並列の速度と同程度です。この両者の価格を比較するとNehalem-EXは320万円ですが、Westmere-EP 2台の価格は240万円です。両者の価格差は80万円にもなります。この価格の差をどのように評価するのかが問題となります。もし大規模計算を高速に処理する必要性が高いのならNehalem-EXは十分な価値があります。何日も待たなければならないジョブの結果が半分近くに短縮されるのであれば80万円の出費が共用できる場合は少なくないと思われます。日常的な運用はジョブスケジューラを利用することマルチユーザによるマルチジョブ環境であってもストレスのない運用環境を実現できます。そしてここ一番というような場合に32並列を用いるというような運用も可能です。
しかし、全ての計算機をNehalem-EXで統一することは経済的ではありません。Nehalem-EXの導入は部分的に行い、絶対的な速度を必要としない計算に関しては、よりコストパフォーマンスの高い計算でカバーするような構成が理想的です。例えばNehalem-EX 1台とMagny-Cours 2台という構成は良く考えると非常に良いのかもわかりません。下の構成例の章にもこの構成を例示しています。参考にしてください。
最後にメモリとディスクについてまとめます。Nehalem-EXの真価は大規模ジョブの高速処理で発揮されます。このことを考慮して、64GBのメモリを搭載し、スクラッチディスクは12基の2.5 インチ 15,000 rpm 146GBドライブを RAID0化した1.7TBの超高速ストレージを搭載しました。スクラッチディスクも最強の構成です。

120万円 Xeon DP (Westmere-EP)
標準の並列性能
最高のシリアル性能
標準のコストパフォーマンス
Xeon DP X5680 3.33GHz 2CPU 12core (160GFLOPS)
48GB メモリ
1.8TB RAID0 (SAS 2.5inch 10krpm 300GB x6)
Westmere-EPはクロック速度が高く、さらにターボ・ブーストと呼ばれる機能が搭載されていて、条件によっては自動的に3.6GHzにまでクロックアップされ、最も高速にシリアルジョブを実行することができるプロセッサです。またWestmere-EPは並列処理効率も高く、12コアの並列計算では最も速い速度を記録しています。もちろん平行処理効率も高いプロセッサです。このようににWestmere-EP はシリアル処理、並列処理性能、平行処理性能の全てにおいて優れた性能を持つ計算であることがわかりました。しかし残念なことに、並列性能では32コアを搭載するNehalem-EXに負けます。またコストパフォーマンスでは低価格な48コア機をリリースしているMagnu-Coursに負けます。Westmere-EPが最も優秀な点はシリアル処理性能に限られているのです。
Westmere-EPはMagny-Coursが登場するまではコストパフォーマンスが高い計算機でした。しかし、Magny-Coursは Westmere-EPと同水準の価格でありながら、Westmerer-EPの2倍のスループットを持っています。このことを上の表で確認します。Westmere-EPでの12並列の速度と Magny-Coursでの24並列の速度は同レベルです。しかしその時、Westmere-EP は1ジョブしか処理できませんが、Magny-Coursは2ジョブを平行処理することができ2倍のスループットを実現しています。このスループット性能差は並列度が変化しても一定です。ここでも両者の価格差を調べてみます。同じスループットを得ることができるWestmere-EP 2台の価格は240万円であるのに対して、Magny-Coursの価格は150万円です。両者の価格差は90万円です。これだけ価格差があると少しシリアスにになります。これまでWestmere-EPが利用されてきたパラメーターサーベイなどの用途について今後しばらくのあいだはMagny-Coursがカバーしてゆく可能性があります。
Westmere-EPが重宝される用途は、高速なシリアル性能が求められる、並列化されていないアプリケーションの高速処理や、プリポストプロセッサ作業などだと考えられます。このような利用が多いのならWestmere-EP中心のクラスタになり、少ないのならMagny-Cours中心のクラスタになると考えられます。両者のバランスは利用用途に強く依存します。
このような用途を考慮してWestmere-EPには48GBのメモリを搭載し、スクラッチディスクには6基の2.5 インチ 10,000 rpm 300GB ドライブを RAID0化した1.8TBの高速ストレージを搭載しました。

150万円 AMD Opteron (Magny-Cours)
標準の並列性能
低いシリアル性能
最高のコストパフォーマンス
Opteron (Magny-Cours) 2.2GHz 4CPU 48core (422GFLOPS)
64GB メモリ
1.5TB RAID0 (SAS 2.5inch 10krpm 300GB x5)
Magny-Coursの特徴は48個のプロセッサ・コアを搭載し、競合するWestmere-EP 2-Way機よりも約2倍も大きなスループット性能を持っているにもかかわらず、その価格はWestmere-EP 2-Way機と同水準に抑えられていることです。
Magny-Coursは48個のコアを搭載していますがクロック速度が低く、しかもプロセッサ・コアの処理効率が少し低いため、単体コアの性能はWestmere-EPのコアの半分程度の性能が目安となります。そのため、Magny-CoursはWestmere-EPの4倍のコア数を持っていますが、スループットは約2倍になつているのです。
次に両者の価格差を調べます。スループットを同じにするためWestmere-EP 2台の価格を調べると240万円です。これに対してMagny-Coursの価格は150万円となつています。両者の価格差は90万円ということです。コストパフォーマンスでは2倍までの開きはありません。せいぜい1.5倍程度の差だと思われます。
Magny-Coursの並列処理での効率を上の表を用いて調べます。Nehame-EXの16並列と32並列の性能比は1.4倍です。これに対してMagny-Coursの12並列と24並列の性能比は1.45倍です。このことからMagny-Coursの並列処理効率は24並列まではNehalem-EXと同水準であることがわかります。Magny-Coursの並列処理効率は決して悪くはありません。24並列までなら十分に実用的です。
このMagny-Coursでの24並列の速度は、Westmere-EPでの12並列の速度と同水準です。その際にMagny-Coursは24並列の2平行処理が可能です。この速度も上の表で確認することができます。驚いたことに平行処理効率の劣化は僅かです。すなわち、Westmere-EPを2台動作させていること大きな違いはありません。この傾向は並列度が小さくなり、平行数が増えても大きく変化するということはありません。Magny-Coursはスループットの優れた計算であることがわかります。
Magny-Coursの課題は、クロック速度が遅くかつプロセッサの効率が少し低いことによるシリアル計算速度の遅さです。また48並列での並列処理効率も悪さも課題です。もしこの2つのポイントが問題にならないようでしたら、クラスタ全体をMagny-Coursに占有させても良いのです。しかし実際には色々な用途や要求があるでしょうから、全てをMagny-Coursにするわけにはいかないのだと思います。
全体のスループットはMagny-Coursで確保する。飛びぬけて高い並列性能が必要な場合はNehaelm-EXを少数導入する。飛びぬけで高いシリアル処理性能が必要なら高クロックのWestmere-EPを少数導入する。というような構成が良いと思われます。
このような用途に対応するため、64GBのメモリを搭載しています。スクラッチディスクは5基の 2.5 インチ 10,000 rpm 300GB ドライブを RAID0化した1.5TBの高速ストレージを搭載しています。
※ GaussianにはOpteron用の"AMD64"と呼ばれるバイナリが存在しています。これは通常のx86用の"x86"バイナリとは異なるCDに入っているものです。

90万円 Master Server
RAID6 8TB (Westmere-EP)
Xeon DP E5620 2.4GHz 1CPU 4core
6GB メモリ
8TB RAID6 (SAS 3.5inch 7.2krpm 2TB x6)
弊社標準マスターサーバ機能搭載
20万円 24U EIA Rack
EIA 24U Rack
弊社標準ラック
(UPS、GbE SW、KVMはオプション)
【共通仕様】
ジョブスケジューラを搭載し
マルチユーザ・マルチジョブ環境でもスムーズな自動運転を実現
翌営業日オンサイト保守にて万一の障害にも安心
安定運用を実現する専門技術サポートを実施
上記の基本構成要素を組み合わせて目的別の構成例と推定積算価格を作成しました。
750万円 Normal
Nehalem-EX 2node 8CPU 64core
580GFLOPS
最高の並列性能
高速なシリアル性能
標準のコストパフォーマンス
Xeon MP X7560 2.27GHz 4CPU 32core (290GFLOPS)
64GB メモリ、1.7TB RAID0 (SAS 2.5inch 15krpm 146GB x12)
320万円 2台8TB Maser/File Server 機 90万円 1台
24U EIA Rack 20万円 1台Nehalem-EX 2台で構成した最高速システムです。
シリアル性能も高速です。
既存クラスタに追加することでシステム全体の最高性能を底上げ。
590万円 Normal
Westmere-EP 4node 8CPU 48core
640GFLOPS
標準の並列性能
最高のシリアル性能
標準のスループット
標準のコストパフォーマンス
Westmere-EP 3.33GHz 2CPU 12core
48GB メモリ、1.8TB RAID0 (SAS 2.5inch 10krpm 300GB x6)
120万円 4台8TB Maser/File Server 機 90万円 1台
24U EIA Rack 20万円 1台Westmere-EP 4台で構成した中庸のシステムです。
シリアル性能はトップです。
並列性能とスループット性能は並みです。
410万円 Normal
Magny-Coures 2node 8CPU 96core
840GFLOPS
標準の並列性能
低いシリアル性能
最高のスループット
最高のコストパフォーマンス
Magny-Core 2.2GHz 4CPU 48core
64GBメモリ、1.5TB RAID0 (SAS 2.5inch 10krpm 300GB x5)
150万円 2台8TB Maser/File Server 機 90万円 1台
24U EIA Rack 20万円 1台Magny-Cours 2台の構成です。
スループット性能とコストパフォーマンスは最高です。
シリアル性能は他の半分程度です。
膨大なパラメータサーベイや、沢山のユーザが共同利用に適しています。
24並列の速度は遅くはありません。しかも2ジョブ平行処理できます。
※ Opteron用の"AMD64"と呼ばれるバイナリの追加搭載をお勧めします。
530万円 Hybrid
Westmere EP 1node 2CPU 12core
Magny-Coures 2node 8CPU
96core
1004GFLOPS
標準の並列性能
最高のシリアル性能
標準のスループット
標準のコストパフォーマンス
Westmere-EP 3.33GHz 2CPU 12core
48GB メモリ、1.8TB RAID0 (SAS 2.5inch 10krpm 300GB x6)
120万円 1台Magny-Core 2.2GHz 4CPU 48core
64GBメモリ、1.5TB RAID0 (SAS 2.5inch 10krpm 300GB x5)
150万円 2台8TB Maser/File Server 90万円 1台
24U EIA Rack 20万円 1台Magny-Cours 2台の構成によりスループットとコストパフォーマンスを確保しています。
Westmere-EP 1台によって高いシリアル性能も確保されています。
並列処理速度は双方とも同水準です。(Nehalem-EXには負ける)
※ Opteron用の"AMD64"と呼ばれるバイナリの追加搭載をお勧めします。
730万円 Hybrid
Nehalem-EX 1node 4CPU 32core
Magny-Cours 2node 8CPU 96core
1134GFLOPS
最高の並列性能
低いシリアル性能
標準のスループット
標準のコストパフォーマンス
Xeon MP X7560 2.27GHz 4CPU 32core (290GFLOPS)
64GB メモリ、1.7TB RAID0 (SAS 2.5inch 15krpm 146GB x12)
320万円 1台Magny-Core 2.2GHz 4CPU 48core
64GBメモリ、1.5TB RAID0 (SAS 2.5inch 10krpm 300GB x5)
150万円 2台8TB Maser/File Server 90万円 1台
24U EIA Rack 20万円 1台Nehalem-EXにより最高の並列性能を実現しています。
Magny-Cours 2台の構成によりスループットとコストパフォーマンスを確保しています。
対極的な両者を組み合わせることで、メリハリのついたクラスタ構成になっています。
Nehalem-EXの値段の高さが、Magny-Coursのコストパフォーマンスの良さで中和されています。
これこそハイブリッド・クラスタということです。
※ Opteron用の"AMD64"と呼ばれるバイナリの追加搭載をお勧めします。
970万円 Hybrid
Nehalem-EX 1node 4CPU 32core
Westmere EP 2node 4CPU 24core
Magny-Cours 2node 8CPU 96core
1454GFLOPS
最高の並列性能
最高のシリアル性能
標準のスループット
標準のコストパフォーマンス
Xeon MP X7560 2.27GHz 4CPU 32core (290GFLOPS)
64GB メモリ、1.7TB RAID0 (SAS 2.5inch 15krpm 146GB x12)
320万円 1台Westmere-EP 3.33GHz 2CPU 12core
48GB メモリ、1.8TB RAID0 (SAS 2.5inch 10krpm 300GB x6)
120万円 2台Magny-Core 2.2GHz 4CPU 48core
64GBメモリ、1.5TB RAID0 (SAS 2.5inch 10krpm 300GB x5)
150万円 2台8TB Maser/File Server 90万円 1台
24U EIA Rack 20万円 1台ページの主題となっている3種類のアーキテクチャを搭載した構成です。
Nehalem-EXによって最高の並列性能を実現しています。
Westmere-EP 2台によって高いシリアル性能を確保しています。
Magny-Cours 2台によってスループットとコストパフォーマンスを確保しています。
特性能異なる3機種を組み合わせることで、メリハリのついたクラスタ構成になっています。
Nehalem-EXの値段の高さが、Magny-Coursのコストパフォーマンスの良さで中和されています。
これこそハイブリッド・クラスタの真骨頂という構成です。
※ Opteron用の"AMD64"と呼ばれるバイナリの追加搭載をお勧めします。
ここで紹介したハイブリッド・クラスタを構成する3種類のアーキテクチャは将来はどのように発展してゆくのでしょうか。インターネット上に公開されている情報を確認してゆくと、近い将来もこれら3種類のアーキテクチャの相対的な関係は、現状維持されてゆくと考えられます。
Xeon DP 2-Way 高クロック速度、中間的コア数、中間的価格
Xeon MP は 4-Way 中間的クロック速度、多コア数、高価
AMD Opteron MP 4-Way 中クロック速度、最多コア数、高コストパフォーマンス
しかし、その先にはメニーコア系のコ・プロセッサ系の登場が予想されるので、この関係にも変化があらわれると考えられます。しかしその場合もアーキテクチャの種類が変わるだけだと考えると整理が用意です。今後も基調はハイブリッド・クラスタであることは確かなことだと考えられます。
HPCクラスタには高い信頼性が求められます。この高い信頼性を実現するために不可欠な要素が 「高い品質」 と 「充実したサポート体制」 です。しかし、HPCクラスタは最先端の部品を複雑に組み合わせて構成されているため、「高い品質」 と 「充実したサポート体制」 の実現は容易なことではありません。特にハイブリッド・クラスタではその難易度はより高くなります。
「高い品質」を実現するためには、徹底的な試作とバリデーションの実施、部品メーカーをも巻き込んだサプライチェーンマネージメントの実現、厳正に管理された製造ラインの確立、クラスタとして完成後の実践的な品質管理、などを一貫して行う必要があります。
「充実したサポート体制」を実現するためには、サポートを行いやすい製品の設計、修理部品サプライチェーンマネージメントの確立、修理要員の全国規模での教育などを、将来にわたって確実に実現しなければなりません。
さらに、HPCクラスタは多くの計算機やストレージ、スイッチ、UPSなどが協調して動作しています。そのため簡単な障害でもその影響はシステム全体に及ぶことが一般的です。このようなシステムレベルでの障害についても対応できるサポート体制の確立が必要です。
このような条件下での安定稼働を考えるとシングルベンダーの製品を主軸としたHPCクラスタのクラスタの構成しか選択は無いことがわかります。
弊社のHPCクラスタ製品は、その開発に際してこような条件を十分に考慮し、利用する計算機やストレージ、スイッチ、UPS、ラック筺体など、HPCクラスタを構成する主要部材については、大手サーバメーカー製品に絞り込んだシステムインテグレーションを行っています。
シングルベンダーシステムにすることで、表面的な製品の一体感が得られるだけではなく、相互接続時の相性問題の解決、包括的なシステム管理ツールの利用、複数の機器に跨る障害の一括対応、修理部品の包括提供などが行われます。そのため、従来のマルチベンダーシステムで問題となっていた、複数ベンダーの製品の間に挟まれ身動きがとれなくなった障害の対応が発生しません。
システム全体が一枚岩のような安定したハードウェア基盤と修理サポート基盤の上に乗ることができます。その結果、ハードウェア階層のサポートと、システム階層のサポートの役割分担が明確になり、より高度なサポートを提供することができるようになりました。このように「シングルベンダーシステム」によってシステムの長期安定運用を大きく向上させることができます。